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ダビング10の仕組み2

ダビング10は、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器への最初の保存のみ、一世代目のコピーとはみなさない技術によって整理しています。
では、もしデジタルチューナー搭載のHDD録画機器以外の録画機器で最初に録画した場合は、一体どうなるのでしょうか。

結論から言えば、ワンスコピーと同様の扱いになります。
つまり、録画した時点でそのデータはコピー不可のデータとして処理され、他のメディアへのコピーが不可能となります。
主にリムーバブルメディアへの録画が行なわれた場合のケースですね。

リムーバブルメディアとは、一般的な意味としては持ち運びが可能なメディアの事を指します。
最もわかりやすい例だと、Blue-ray Disc、DVD、現在は撤退されているHD DVDなどの光ディスクですね。

また、これ以外にも、メモリースティック、SDメモリーカードなどといったメモリーメディアやリムーバブルHDDなども該当します。
これらのリムーバブルメディアに最初に録画した場合、もうその時点でコピーができなくなるのです。

これが何を意味するのかというと、ダビングしたければデジタルチューナー搭載のHDD録画機器を買ってください、という事です。
あまり感心できる仕様ではありませんよね。
ダビング10が融通の利かない規則として不満を述べられているのも、この点が大きく響いていると思われます。

ダビング10が今後録画の規制として定着するには、こういった面の改良が必須と言えます。

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ダビング10運用開始

ダビング10の内容が正式に公表されたのは、2007年12月20日でした。
既にこの以前から、地上デジタルテレビジョン放送の録画規制に関しては、かなり不満の声が挙がっていたので、コピーワンスと比較した場合の規制緩和という事になるダビング10は、諸手を挙げて歓迎されるはずでした。

しかし、著作権者への私的録音録画補償金制度などといった問題があり、むしろこれまでとは違う方面からの不満の声が噴出しました。
この著作権者への私的録音録画補償金制度というのは、著作権法において、個人、あるいは家庭内で楽しむ分の複製に関してはお咎めなしだが、デジタル方式の録画に関しては一定割合で補償金を徴収しますよ、という制度です。

ここで「え? DVDで録画してるけどそんなの払ってないよ?」と思う方も多いでしょう。
実際は、払っています。
DVDなどのデジタルメディアには、その購入時の代金に既にその補償金が含まれているのです。
ですから、現時点でデジタル方式の録画を行なう場合は、無自覚のうちに皆補償金をはらってやっているということになります。

これの何が問題なのかというと、この補償金に関して、録画回数が1から10に変わるなら、補償金は増えてしかるべきという意見が出されたのです。
これにメーカーが大反発し、結果ダビング10は当初2008年6月2日から運用が開始される予定でしたが、7月5日に延期される事になりました。

こういった紆余曲折があって、ダビング10は運用される事となったのです。

ダビング10の問題1

ダビング10は、コピーワンスと比較し、大分規制が緩やかになっています。
とはいえ、それでも問題は山積みです。
でなければ、2008年の6月辺りにはとっくに成立していた筈ですから、かなりの問題が生じていたと考えて良いでしょう。

実際、ダビング10には問題が数多くあります。
例えば、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器に限定されている点です。
つまり、HDDを搭載していない録画機器に関しては、ダビング10は採用されないのです。
この場合は、従来どおりの動作となります。
録画機器の形態によってルールが違うというのは、不公平感を拭えません。

また、少し前に発売された録画機器がダビング10に対応していないというのも、やはり不公平感が出てしまいます。
ちょっと前に買ってしまった人にとっては、複雑な心境にならざるを得ません。

こういった点も考えると、ダビング10はどうも柔軟性に欠けているという印象があります。
それによって、視聴者が右往左往してしまうようでは、ルールとしてやや稚拙という感じです。
問題点が指摘される時点でまだまだ熟成が足りないとも言えますが、やはり安易に決めてしまった部分が多いように思えました。

とはいえ、コピーワンスと比較した場合、かなりマシになったのも確かです。
視聴者がどういった規格を望んでいるのか、どのような録画形態であればストレスを感じないのかといった点をもう一度見直して行けば、誰もが納得する物ができるのではないでしょうか。

ダビング10の問題2

ダビング10の問題点の一つに、いわゆる孫コピーができない、というものがあります。
この孫コピーというのは、コピーした元データではないデータを更に別の媒体にコピーするというものです。
つまり、「A→B、A→C」ではなく「A→B→C」というコピー方法ですね。
これができないという事は、元データが消えてしまったら、もうコピーはできなくなるという事になります。

これに関しては、問題というよりは意図的に規制しているといった方が良いでしょう。
犯罪防止としてダビング10を利用する以上、孫コピーを規制しないことにはあっという間に大量複製が可能となってしまうからです。
ただ、孫コピーも含め9回まで、とすれば、この観点でのマイナス面はなくなります。
元データが消失する可能性を考えると、一度の孫コピーは許可して欲しいというのが本音ですね。

ダビング10の問題として他に挙げられるのが、有料放送への未対応です。
地上波は全てフォローしているものの、WOWOWなどの有料放送に関しては、コピーワンスになってしまうというのがダビング10の現状です。
例えば、サッカーの試合を録画した時、それを数人の友人からダビングして欲しいと頼まれても、できないのです。
これはあまり使い勝手のいいことではありませんよね。
有料放送だからコピーする必要はない、なんて言う理屈があるわけでもないのですから、このあたりに関してももう少し柔軟性を持って欲しいものです。

ダビング10の問題3

ダビング10の問題の一つに孫コピーができないという事が挙げられますが、これによる最大の弊害は、2008年に東芝が撤退を表明した「HD DVD-R」の件です。
この「HD DVD-R」の何が問題なのかというと、これに書き込んだデータを別のメディア、例えばBlue-rayに移す事ができない、という事です。

これはかなり由々しき問題と言えます。
というのも、既に撤退が決定している「HD DVD-R」は、今後録画機能を搭載される事がない為、現在「HD DVD-R」に録画してあるデータを移行させることが事実上難しくなるからです。
もし「HD DVD-R」に貴重な映像、例えば旅行の時の様子を動画にしていたり、結婚式の様子を写した映像を記録していた場合、いずれ再生機が壊れてしまうと、もう見ることができなくなってしまうのです。
「HD DVD-R」をBlue-ray専用の再生機で見ることはできませんから。

これに対しては、何らかの対処をして欲しいところですよね。
「HD DVD-R」に録画していたデータに関してはもう知らない、という姿勢では困ります。
規格が統一されるのはいい事ですが、それに関しての後始末はしっかりして欲しいものです。

ダビング10を今後スタンダードな規則として用いるならば、ある程度柔軟性を持たせなければ、中々浸透しないのではないでしょうか。
犯罪に利用されない事、情報の保護などはもちろん重要ですが、ユーザーに不満やストレスを感じさせるような規則では、意味がありません。

ダビング10が今後どういった展開を見せるか、注目です。

日立のダビング10対応録画機器1

日立製作所は、日本の電気機器メーカーの一つで、総合電機、重電に関して特に大きなシェアを誇っている会社です。
設立から90年近く経過した老舗で、エアコンや洗濯機、掃除機といった部門においては非常に高いブランド力を誇っています。

そんな日立は、WoooというブランドでDVDレコーダーを製造、販売していました。

日立は早々にデジタル放送対応の機種を手がけており、2005年という他の会社がまだ開発途中だった段階において、既にデジタルチューナーの搭載されたモデルを販売しています。

この姿勢を見るに、この段階においてはデジタル部門に対して非常に意欲的な姿勢を見せていましたが、2007年9月以降は自社開発および生産から撤退しており、日立は事実上デジタルレコーダーの最前線からは姿を消しました。

そんな日立ですが、ダビング10への対応に関しては、比較的積極的に行なっています。
というのも、日立はレコーダー単体での生産は行なわなくなった一方、ハイビジョンテレビに録画機器を搭載した一体型を数多くリリースしているからです。

一体型テレビをダビング10対応とするメーカーは他にほとんどなく、日立が一体型ハイビジョンテレビに非常に力を入れている事がこの事実からもわかります。
ダビング10に対応する事によって、それを印象付けるという狙いもあるでしょう。

今後、日立はBlu-ray Discレコーダーの販売していくようです。
もちろん、それはダビング10対応機種となります。
ダビング10を契機に、新たな展開を迎えるという事ですね。

日立のダビング10対応録画機器2

日立の既製品のうち、ダビング10に対応する録画機器は全部で3種です。 しかし、これに録画機器を搭載した一体型ハイビジョンテレビ15種が加わります。 よって、厳密には18種ということになります。 まず、該当するDVDレコーダーは、2007年10月に発売された「DV-DH500VH」「DV-DH250VH」、同11月に発売された「DV-DH500H」となっています。 そして、一体型ハイビジョンテレビに関しては、2007年4月以降に発売された三つのシリーズ+アルファとなっています。 「Wooo UT 770シリーズ」に関しては、「UT42-XP770B」「UT42-XP770W」「UT37-XP770B」「UT37-XP770W」「UT32-WP770B」「UT32-WP770W」が該当します。 「Wooo 02シリーズ」においては、「P50-XR02」「P50-HR02」「P42-HR02」に3種が対応します。 「Wooo 01シリーズ」は、「P60-XR01」「P50-XR01」「P42-HR01」「P37-HR01」「L37-XR01」「L32-HR01」です。 そして、それ以外では「P42-HR100CS」「P37-HR100CS」「L32-HR100CS」が対応しています。 ダビング10にアップロードする詳細な方法は、公式HPで掲載されています。 該当する機種を持っている方は、確実にダビング10へのアップデートを行なっておきましょう。

ダビング10がもたらすもの

地上デジタルテレビジョン放送、そしてダビング10。

これらがもたらすものとして最も社会的な影響が色濃く見えるのは、恐らく経済効果ということになるでしょう。


地上デジタルテレビジョン放送に完全移行するに当たり、これまで10年以上テレビを買い換えていなかった人も、1年以内に買った人も、みんなテレビを買い換える必要があります。
そして同時に、録画機器に関しても、2005年以前に買ったものは全てワンスコピーとなるので、買い換える人が大半となるでしょう。


これらによって、テレビやレコーダーなどが確実に大きくシェアを伸ばします。
それはつまり、各メーカーの競争が激化する事を意味します。


各家庭、この転換期に買い換えるに当たって、今まで使っていた映像機器のメーカーが現在、そして今後どういった商品であるかという点に関し、見直す機会が生まれるのです。
それによって、これまでの勢力図が一変する可能性すらあります。


Blu-ray Discが規格競争で勝利した事により、ソニーが大きくそのシェアを伸ばし、東芝が苦戦する事が予想されます。
しかし、Blu-ray Discがどこまで普及するかは未知数です。
この図式が必ずしも当てはまるとは限りません。


各メーカー、地デジへの転換、ダビング10への転換を期に、デジタル部門の見直しを行なっています。
これまでこの部門に対しあまり力を注いでいなかったメーカーが台頭する可能性もあるし、全く無名だったところが一気に注目を浴びる可能性だってあります。


ある意味、ダビング10がもたらすものは、かつてない家電戦争と言えるかもしれません。

三菱電機のダビング10対応録画機器1

三菱電機は、言わずもがな日本を代表する電気機器メーカーですが、その主力となっている商品は、エアコンや冷蔵庫、炊飯器などといった、熱を扱う家電です。
その一方、オーロラビジョンなどに代表される映像系は高級志向のものが多く、その質に関しては大きな支持を集める一方、一般家庭への普及は他の大手メーカーに比べると少し遅れをとっているように思えます。

そんな三菱電機の録画機器は、2008年まではDVDレコーダーが中心でした。
次世代DVDとなるBlu-ray Discのレコーダーの販売を始めたのは、東芝が2008年2月にHD-DVDの撤退を表明してから3ヶ月後の5月と、かなり遅い部類に入ります。
これには、次世代DVDがどちらの規格になるか見定めてから販売に着手しようというメーカーの姿勢が見受けられます。
そういう意味では、三菱電機は光学メディアに対してそれほど積極的な展開を行なっていないという捉え方もできます。

そんな三菱電機にとって、ダビング10への移行は、一つの転換期となるかもしれません。
時を同じくし、Blu-ray Discのレコーダーの販売も開始しているので、これから本格的に光学メディアを扱っていく可能性は十分あります。
ダビング10の運用が開始される時期、マスコミがこぞってダビング10とそれに関連するレコーダー等について触れる事になりますし、何よりユーザーがDVDからBDへの移行を行なう始める時期なので、需要がかなり期待できるからです。

今後三菱電機がどう動くかに注目です。

三菱電機のダビング10対応録画機器2

三菱電機がダビング10に対応させると発表した機種は、全部で6種です。

まず、2007年9月に発売された「DVR-DV745」「DVR-DV735」です。
この2種の違いはHDD容量のみで、「DVR-DV745」は400G、「DVR-DV735」は250Gとなっています。

これらの特徴は、同社が発売している高級液晶テレビ「REAL」の対応製品とHDMI接続させる事で、各種の機能が連係される「REALINK」が搭載されている事です。
この機能は、対応テレビと組み合わせる事で、録画がボタン一つで行なえるなど、非常に簡単な操作で行なえるようになるなど、録画機能が簡単かつ広範囲に行なう事ができるというものです。

次に、2008年5月に発売された「DVR-DW200」「DVR-DW100」です。
長時間録画、SDカードスロットといった基本機能に加え、様々な便利機能が付いた最新式の機種です。

そして、同日に発売されたBlu-ray Discレコーダーの「DVR-BZ200」「DVR-BZ100」です。
この商品は、三菱電機が始めて扱うBlu-ray Discレコーダーという事もあり、注目を集めました。

ダビング10への対応は放送波ダウンロードによって行なわれるアップデート対応となっています。
詳しい方法については、公式HPをご覧になって頂けたらわかりやすく理解できるかと思います。

三菱電機が今後ダビング10を契機にどういった展開を見せていくか、楽しみですね。

ダビング10が与える影響

2008年7月より、ダビング10が運用開始となりました。
これまで、地上デジタルテレビジョン放送においてはワンスコピーという一度しかコピーできない仕様だったものが、10回までコピーできるようになります。
では、このダビング10が今後与える影響とはどういったものが考えられるでしょう。

まず、2008~2009年の段階に関して言えば、はっきり言って特に何もないと思います。
この時期は、まだ地上デジタルテレビジョン放送だけではなくアナログ放送も放映されており、多くの人がまだアナログ放送を利用しているので、ダビング10自体それほど一般には浸透しないというのが現状だと考えられます。

その一方、地上デジタルテレビジョン放送への完全以降となる2011年7月まで一年を切る辺りから、かなり大きな影響が生まれるかと思います。
この頃には、既に新商品に関してはダビング10完全対応となっているでしょうが、それでも10回しかコピーできない事への不満が一気に噴出する可能性は窮めて高いです。
それまでに、ダビング10という仕組みと制度について、じわじわと浸透させておく必要があります。

しかし、年金引き落としなどに見られるように、そういった政策は中々上手くいかないのが現状です。
更に、地デジが始まる一年前くらいに大きなトラブルが発生してしまうと、なおさら問題視される事は間違いないでしょう。

各メーカー、それまでにダビング10に対する影響を抑える為、フォロー体制を完備しておく必要があるでしょう。

パナソニックのダビング10対応録画機器1

ソニーと並び、日本の電気機器メーカーの代表格とされているのがパナソニックです。
そのパナソニックの既に発売されている商品のうち、ダビング10にバージョンアップできるのは全部で23種類です。
これはソニーの倍の数で、非常に多くの範囲をフォローしたと言えるでしょう。
バージョンアップの方式は、ソニーと同じく放送波ダウンロードで行なわれます。

ダビング10にアップデート可能な製品は、以下の通りです。
Blue-rayレコーダーが「DMR-BR500」「DMR-BW900」「DMR-BW800」「DMR-BW700」「DMR-BW200」「DMR-BW100」。
DVDレコーダーが「DMR-XW320」「DMR-XW120」「DMR-XP11」「DMR-XP22V」「DMR-XP10」「DMR-XP12」「DMR-XP21V」「DMR-XP22V」「DMR-XW300」「DMR-XW200V」「DMR-XW100」「DMR-XW51」「DMR-XW41V」「DMR-XW31」「DMR-XW50」「DMR-XW40V」「DMR-XW30」。

DVDレコーダーが多いのが特徴ですね。
それはつまり、旧世代の機種に対して幅広いフォローがなされている証拠でもあります。

ダビング10対応機種が多いという事は、それだけユーザーの選択肢を広げることになるので、パナソニックはユーザーに対して親切なメーカーである、と言えるでしょう。

パナソニックのダビング10対応録画機器2

パナソニックの既製品のうち、ダビング10にアップロード可能な録画機器は全部で23種あります。
そのうち、Blue-rayレコーダーは全部で6種です。
DIGAの名称で親しまれているシリーズですね。

パナソニックでは初のBlue-rayレコーダーとなった「DMR-BW200」「DMR-BW100」は2006年11月発売で、かなり高額な機種となっています。
100の方はHDD容量が200G、チューナーが一つなのに対し、200は500G、チューナー×2となっています。
チューナーが2つあると2番組が同時に録画できるという事もあり、「DMR-BW200」は高額ながら人気を博しました。

その後、2007年11月1日に発売されたDIGAが「DMR-BW900」「DMR-BW800」「DMR-BW700」です。
業界で初となるBD-R4倍速対応のドライブ搭載ということで、話題になった機種ですね。
700はHDD250G、800は500G、900は1T(1000G)となっています。

そして、2008年にBlue-rayレコーダーとしてはかなり価格を抑えた低価格モデルとして発売されたのが、「DMR-BR500」です。
それまでの半額くらいの値段だったこともあり、この機種を持っている人はかなり多いのではないでしょうか。

ダビング10へのアップデートが可能なDIGAは、いずれも親しまれてきた機種ばかりです。
DIGAをお持ちの方は必ずダビング10へのアップデートを忘れないようにしてください。

パナソニックのダビング10対応録画機器3

パナソニックのDVDレコーダーのうち、ダビング10へのアップロードを可能としているのは全部で17種類もあります。

一番古いのは、2006年9月1日に販売された「DMR-XW50」「DMR-XW30」です。
地上/BS/110度CSデジタルチューナーを搭載した高級モデルのDVDレコーダーでした。
翌月には「DMR-XP10」も発売されました。

その後、2007年4月~5月に「DMR-XP11」「DMR-XP21V」「DMR-XW40V」「DMR-XW41V」「DMR-XW51」「DMR-XW31」が発売され、2007年11月には「DMR-XW300」「DMR-XW200V」「DMR-XW100」の3機種が発売されました。
そして、2008年に入って「DMR-XP21V」「DMR-XP22V」「DMR-XP12」「DMR-XW320」「DMR-XW120」が続々と発売されています。

これらを見る限り、パナソニックがDVDレコーダーに力を注いでいるのは明白ですね。
2006年以降、かなりのハイペースで新機種を発売しています。
よって、彼らにとってダビング10はかなり大きな影響を及ぼす制度と言えそうです。

2006年9月以降、パナソニックのDVDおよびBlue-rayレコーダーを購入した人は、ダビング10へのアップデートを確実に行なっておきましょう。
ただ、ここで紹介した以外の機種に関しては、アップデートの対象外なので、これまで同様ワンスコピーでの利用となります。

ダビング10のアナログ接続

ダビング10の大きな特徴の一つに、アナログ映像出力の管理が緩和された事が挙げられます。
ダビング10が提唱される前のコピーワンスにおいては、HDDレコーダーに録画している映像に関して、アナログ出力では録画できないという状態でしたが、ダビング10においては一世代のみのコピーに限定されるものの、回数は無制限で行なう事が可能となりました。

ただ、DVDなどのリムーバブルメディアに関しては、通常同様コピー不可としてメディアに記録される為、光ディスクからのアナログ出力でも録画はできない状態になります。
つまり、D端子、S端子、コンポジット端子などアナログ映像出力を経由した複製に関しては、無限に行なえる一方、孫コピーはできず、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器以外で最初にコピーしてしまうと、もうコピーはできず、動かしようもないという事です。

このアナログ出力のコピー回数制限なしというのも、サービスというわけではなく、仕組みからして単にこうせざるを得なかったという感じのようです。
ですから、今後アナログ出力に関しては甘くなっていく、という期待は持たないほうが良いかもしれません。

アナログ出力での録画となると、端子によっては標準画質となってしまい、ハイビジョン画質ではない為、解像度が劣化する事になります。
これは、今ならば「これまでと同じだから問題ない」と思えるかもしれません。
しかし、一度地デジの美しい映像に慣れてしまうと、どうしても気になってしまう可能性が高いと言えます。
そういった点も注意しておきましょう。

東芝のダビング10対応録画機器1

東芝は2008年2月、2002年からNECと共同で開発、販売していたHD-DVDからの撤退を発表しました。
理由は、ソニーのBlu-ray Discとの規格争いに敗れたからです。

その主な要因は、Blu-ray Discと比較し、記憶容量が6割程度しかない事があげられています。
過去、VHSとベータマックスで行なわれた規格争いにおいても、録画時間で上回っていたVHSが勝利した事からも、この要素が大きいというのは明らかです。
そんな流れが徐々にHD-DVDの価値を薄め、2008年に入ってから、大手のスーパーマーケット、映画会社がBlu-ray Discを支持したことで、HD-DVDの6年の歴史に終止符が打たれたのでした。

そんな東芝が、今後次世代DVDレコーダーに着手して行くかどうかは2008年現在では不明ですが、ダビング10の運用が始まる2008年7月の段階において、東芝の既製品でダビング10に対応する機種は、5種類です。
もちろん、HD-DVDレコーダーがその中に含まれている事はなく、DVDレコーダーのみです。

東芝がHD-DVDの撤退を2008年2月に発表した理由の一つに、ダビング10の存在があったからかもしれません。
この規制に既存のHD-DVDを合わせるとなると、技術費、人件費が掛かってしまうので、その前に撤退してしまおうという考えがあった可能性はあります。
結果的に、ダビング10が次世代DVDの規格争いに決着を付けた、と言えるのかもしれませんね。

東芝のダビング10対応録画機器2

東芝が録画機器の既製品の中でダビング10に対応すると発表したのは、2007年に発売された5種類のDVDレコーダーと、2008年に発売された4種のDVDレコーダーです。

まず、2007年10月に発売された「RD-E301」「RD-W301」、そして11月に発売された「RD-S601」「RD-S301」です。
これらの機種は「VARDIA」の名称で親しまれているHDDとDVDレコーダーを一体化させた商品で、東芝の主力レコーダーとして売り出されている物です。
「RD-E301」はVHS一体型になっているので、昔撮ったビデオテープがあるという家庭にはありがたい商品と言えるでしょう。

この4種に加え、2007年12月に発売された、同じく「VARDIA」であるHD-DVDドライブ搭載のハイビジョンレコーダー「RD-A301」に関しても、サポートの対象内となります。
何故HD-DVDを……と思う方もおられるかもしれませんが、この「RD-A301」はDVDへのHD-DVD記録機能もついているので、ダビング10対応機種に含まれたと思われます。

これらに加え、2008年5~6月に発売された「RD-S502」「RD-S302」「RD-X7」「RD-E302」の4種が、運用時の東芝のダビング10対応機種となります。

元々東芝はダビング10への対応に関しては早くからの段階で約束していたので、積極的な対応が期待されていましたが、2006年までに販売された商品に関しては、フォロー範囲外ということになったようです。

地上デジタルテレビジョン放送の録画規制

地上デジタルテレビジョン放送が始まるということに関しては、もうテレビや新聞等で何度も説明されているので、知っている方も多いかと思います。
ここで重要なのは、従来のテレビが使えなくなるという事は、その周辺機器として最も普及しているビデオ・DVD・HDDといった録画用機器はどうなるの? というところです。
これも、地上デジタルチューナーを買えば外部入力という形での録画は可能です。

ただ、機器とは別の面で、これまでとは違う形が生まれています。
それは、ダビングが制限されるということです。
デジタルデータのコピーは短時間に大量に作れるので、海賊版流出などを規制する為にも、必要だという判断がなされたのです。

この規制の為に、総務省の「情報通信審議会 情報通信政策部会・デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」というやたら長い名称の委員会が、デジタル放送の録画はダビングなしの一回きりだ、という制度を作りました。
これはコピーワンスと呼ばれるルールです。

しかし、それではあまりにも使い勝手が悪いということで、各方面からブーイングが飛び交った結果、それではもう少し緩和しましょうということで生まれたのが、ダビング10という案です。

ただこのダビング10も、一度はまとまる流れがあったものの、まだ問題があるという意見が多く、中々確定せず、迷走は長く続きました。
一つの事を決めるのにこれだけ時間がかかるのも、ダビング10がそれだけ難しい問題だからと言えるのでしょうね。

シャープのダビング10対応録画機器1

根強い人気を誇るシャープの製品でダビング10に対応するのは、全部で17種類の録画機器です。
そのうち、Blue-rayレコーダーは「BD-HDW20」「BD-HDW15」のみとなっています。

シャープと言えば、液晶テレビのAQUOSが最も有名であり、主力商品として日本各地の過程に普及させているメーカーです。
その一方、Blue-rayレコーダーへの参入はあまり早くなく、発売を開始したのは2007年10月からです。
ソニーやパナソニックと比較し、1年ほど遅れての参入となりました。

とはいえ、力を注いでいないかというとそういうわけではなく、シャープの中では現在AQUOSに次ぐ主力商品として、公式ホームページでも大きく扱っています。

では何故、ダビング10を2008年以降発売の2種のみの対応にしたのかというと、恐らく2008年7月に発売する「BD-HDW22」「BD-HDW25」「BD-HDW30」をアピールする為でしょう。
ダビング10の運用にあわせ、新商品をリリースすることで、ダビング10対応という点を目玉の一つとしてアピールすると共に、アップデートがイマイチ良くわからないという層に新商品を買ってもらうという狙いがあるかと推測されます。

Blue-rayレコーダーにかなり力を注いでいるシャープは、ダビング10の運用によって世間がBlue-rayに興味を抱いているこの時期こそが勝負と睨んだと言えるでしょう。

シャープのダビング10対応録画機器2

Blue-rayレコーダーのダビング10へのアップデートが2種に留まるのに対し、DVDレコーダーに関しては2007年以降にリリースした15種類ものレコーダーのアップロードを可能にしています。
これは、Blue-rayレコーダーの持ち主に関しては、新商品のアピールを行うのに対し、DVDレコーダーの持ち主に関しては、幅広いフォローを行なうことを目的としていることを意味するのでしょう。

ダビング10へのアップロードが可能なシャープの既製録画機器は、2007年2月に発売した「DV-ACW60」「DV-ACW55」「DV-ACW52」「DV-AC55」「DV-AC52」、同4月に発売した「DV-ACV52」、同8月に発売した「DV-ACW80」「DV-ACW75」「DV-ACW72」、9月発売の「DV-AC75」「DV-AC72」そして2008年3月に発売した「DV-ACW90」「DV-ACW85」「DV-ACW82」「DV-AC82」となっています。

Blue-rayがかなり浸透してきている近年ですが、まだ価格面で購入に踏み切きれない人も多く、DVDレコーダーの需要は今後も当分減る事はないかと思います。
しかし、新製品に関しては、どうしてもBlue-rayの方が増えるのに対し、こちらは減っていく傾向にあるでしょう。

そういった状況では、ダビング10に対応するDVDレコーダーの新発売はあまり多くはないと言えるかもしれません。
よって、必然的に既製品のダビング10へのアップロードが主流となるのでしょう。

ダビング10の今後

ダビング10が運用され、録画機器の新しい規制に関しては一応の決着を見た形となりました。
しかし、まだこのダビング10に不安を抱いている人も少なくありません。
それは、ユーザーもそうだし、メーカーもそうです。
これまで自由にできた事ができなくなるという点で、非常に大きなストレスが発生する可能性があるからです。

実際問題、普通に生活していく中で、同じ番組、同じプログラムを10回以上コピーする機会はほとんどないといってもいいでしょう。
よって、2011年以降、ダビング10が表舞台でお披露目されるに当たり、大きな問題に発展する可能性はあまり大きくありません。
しかし、これまでできた事ができなくなるというストレスは、人によっては非常に不満を覚える要因となります。

ダビング10が今後、更に規制緩和される可能性はあまり高くないでしょう。
というのも、既に一度大きくもめており、延期までしてようやくこぎつけているだけに、再び見直すというのは考えにくいからです。
とはいえ、あまりに一般ユーザーからの不満が大きいと、メーカーとしても考えざるを得ないでしょう。

一番の問題は、10回しかコピーできない事より、HDD搭載の録画機器でないと、ワンスコピー解除とならない点です。
この点に関しては、今後緩和される可能性もあるかもしれません。

いずれにしても、ユーザーの意向を反映していない段階でのダビング10は、ユーザーに優しい規則とはいえないかもしれません。


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